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保護者
家庭学習教材を探している中で、見かける「無学年式」「学年式」の違いってどんなもの?
クミコ・編集長
なんとなくわかるような感じもする「無学年式」と「学年式」の学習方法。はっきりと違いを認識できていない方も多いのではないでしょうか?
保護者
どちらの学習法がうちの子に合っているのか、判断が難しくて…
アキ・現役教諭
お子さんの学習進度や理解力によって、どちらがいいのか選ぶことが大切です
クミコ・編集長
お子さんの特性にあった方法で学ばせてあげることで、つまづきを解消することもできそうですね
アキ・現役教諭
そうなんです。「無学年式」と「学年式」は、それぞれ異なるアプローチで学んでいくので、それぞれの特徴を知っておくことは大切です
クミコ
この記事では「無学年式」と「学年式」の学習教材の違いについて、メリットとデメリットなども含めて、詳しくご紹介していきます
無学年式とは?
クミコ・編集長
まずは、最近注目されている「無学年式」について、詳しくみていきましょう
アキ・現役教諭
「無学年式」教材といえば【すらら】でしたが、最近は他の教材でも無学年式を採用しているものも多くなりましたね。ただ、同じ無学年式を採用していても、対象とするお子さんが違っている場合もありますので、見極めが必要です
クミコ
しっかりと内容やシステムについて理解して、お子さんに合った教材を使っていきたいですね
無学年式の最大の魅力は、お子さんの学力に合わせてお子さんのペースで学習範囲や学習量を決められること
アキ・現役教諭
お子さんの学力に合わせた学習範囲の調整ができるのが特徴です
クミコ
多くの中高一貫校や私立校で採用される学習方法で、体系的に理解を積み上げられるようにプログラムされているのが無学年式です
アキ・現役教諭
教科書のカリキュラムとは違い、単元ごとに効率よく学習していくことができます。
クミコ・編集長
勉強につまづくお子さんは、学習能力が低いというわけではなく、もしかしたら学習方式が合っていないだけかもしれませんね
無学年式の特徴:
- 自分のペースで学習ができる
- カリキュラムに縛られず、それぞれのニーズに合わせた学習内容に調整できる
- つまずいているポイントまで、学年を超えて遡ることができる
- お子さんに合わせた学習スタイルで、効率的な学習と効果が期待できる
- 学習へのモチベーションが高まる
- 特定の学年に縛られないため、転校や中断後の学習再開が簡単
- どこから始めたらいいのか迷いやすい
- 学習ポイントを見極めるアドバイスが必要
「すらら」の特徴
アキ・現役教諭
「すらら」は無学年式の代表ともいえる教材。家庭学習のシステムとしてはあまり知られてはいませんが、教育業界では有名で、約2,500校の塾や私立の学校での採用実績も高いシステムです
すららの学習システムの特徴は、学年に関係なく、つまづいたところまで遡り、とことん復習ができる『無学年式』を採用している点。
学年にこだわらずに遡れることと、体系的かつ合理的に理解を積み上げることができるのが最大のポイントです。
クミコ
学校の学習内容についていけていないお子さんには最適ともいえますね
アキ・現役教諭
どこからでも始めることができるので、自由度が高い反面、どこから手をつけるのがいいかわからなくなりやすいというデメリットもあります。
クミコ
すららだと『すららコーチ』と呼ばれる専任のアドバイザーがついてくれるので、学習内容についてのサポートを受けることができ安心です
アキ・現役教諭
現役の塾講師がコーチとしてサポートしてくれるのは心強いですね
こんなお子さんにおすすめ
- 学校授業についていけない(テストの平均点が30点以下)
- 学校授業が簡単すぎる(テストでほぼ満点)
- しっかりとした基礎学力を身につけたい
- 勉強への苦手意識を克服したい
「スタディサプリ」の特徴
学年式とは?
クミコ・編集長
では、「学年式」について、詳しくみていきましょう
アキ・現役教諭
文部科学省準拠の教科書に沿った学習方式です
クミコ
一学年ごとに螺旋状に内容を積み上げるイメージですね
多くの通信教育教材で採用される、学校の授業進度に沿って毎月一定の時期に、学習範囲の内容が届くのが学年式教材です。
クミコ・編集長
「スマイルゼミ」や「チャレンジタッチ」といった教材が学年式タブレット教材の代表的なものになりますね
学校の授業は単元ごとに各学年ごとに積み上げて進んでいきます。
例えば、数学でいうと中学1年でやった代数・図形・関数の単元に、2年、3年と内容を積み上げていくのですが、1年前の内容への積み上げなので、思いだせない場合も出てきます。
アキ・現役教諭
理解が定着するまで学習できていないお子さんの場合、この時点でつまづいてしまうわけです
クミコ
次の学年でまた同じ単元を学習するときに、すでについていけなくなってしまうんですよね
アキ・現役教諭
しっかりと学習内容についていくことができて、学習が習慣化しているお子さんには「学年式」がおすすめです
クミコ
テストで60点以上取れているようなお子さんには、学年式がいいかもしれませんね!
学年式の特徴:
- 学年ごとに標準化されたカリキュラムが設定されている
- 全員が同じペースで進むことを前提としている
- テストや評価基準が明確であり、学習の進度や成果が測りやすい
- 統一されたカリキュラムで、学習内容が均一に保たれる
- 明確な評価基準があり、進捗状況の把握がしやすい
- 個別での対応が難しい
- 学習意欲が低下しやすい
- 学習の遅れに対応しにくい
まとめ
無学年式学習は個別のペースや興味に応じた学習を重視でき、自由度が高い分、ある程度大人によるサポートが必要となります。
クミコ・編集長
学校の学習内容についていけないお子さんにはおすすめの学習方法ですね
学年式学習は統一されたカリキュラムと評価基準に一貫性がありますが、個別での対応が難しい場合があります。
クミコ・編集長
学校の授業についていくことができ、ある程度の成績を取れるのであれば、学年式で教科書のカリキュラムに沿って学ぶのがおすすめです
それぞれにメリットとデメリットがありますが、お子さんの性格や学習面においてどのような悩みがあるのか、その問題は何が原因なのか、しっかりと見極めて選択することが大切です。
クミコ・編集長
まずはプロに相談してみるのもいいかもしれませんね!